幼い記憶

 

娘ちゃんが昼寝する

遠くで蝉が忙しそうに鳴いている

扇風機の風がおでこの汗を撫でる

干してた梅を取りこむ

 

こんな夏の暑い静かな日は思い出す

 

眠るときは一緒なのに起きたらいつも横に居ない母を探して泣いたこと

 

風にゆれて干される私の輪おむつ

 

沢山の梅が並んだ今はないあの庭

 

夫は小さい頃の記憶なんて無いという

 

私は匂いや音

暑さや静かさで鮮やかに蘇る

 

早く元気になーれ